閲覧中の店舗:関内本店 / 事例提供:関内本店 事例の店舗へ移動 →
iPhone 6が突然リカバリーモードに。iTunesでの更新もエラー14で進まず、データ救出に至らなかった事例
突然リカバリーモードになったiPhone 6。iTunesやFinderで更新・復元を試す際に表示される「エラー14」が発生し、処理が進まない状態でした。データ救出を目指して元のストレージチップを再実装しましたが、症状は改善しませんでした。

今回お預かりしたのは、突然リカバリーモードになってしまったiPhone 6です。
iphone6のSSDを再装着
iphone6 リカバリーモード
パソコンに接続し、iTunesで更新・復元を試しても、途中で「不明なエラーが発生しました(14)」と表示され、処理が完了しない状態でした。この「エラー14」は、iTunesやMacのFinderでiPhoneの更新・復元を行う際に表示されるエラーコードです。
お客様が一番望んでいたのは、端末の修理よりも、中に保存されている大切なデータの取り出しでした。
こうした症状では、ストレージ周辺の不具合を疑って調べます。チップへの電源供給やはんだ接合の問題もあれば、NANDフラッシュメモリ自体が劣化し、正常に読み書きできなくなっている可能性もあります。ただし、エラー14だけで原因を断定することはできません。
今回は、少しでもデータを救出できる可能性にかけて、元のストレージチップを基板から取り外し、再実装しました。接触不良が原因であれば、改善する可能性があるためです。
しかし、残念ながら作業後も症状は変わらず、再びエラー14が発生しました。
この結果から、ストレージチップ自体の故障が強く疑われます。ただし、再実装後も改善しなかったという結果だけで、内部の不良ブロックが原因だと100%断定することはできません。今回の作業では端末を正常に起動させることができず、データも取り出せませんでした。
この事例を通して、お伝えしたいことが二つあります。
一つ目は、ストレージの空き容量に余裕を持たせることです。
容量がほとんど埋まった状態で使い続けず、不要な写真や動画、アプリなどを整理し、システムの動作や更新に必要な空き容量を確保しましょう。
iPhoneのストレージに使われるNANDフラッシュメモリには、書き換え回数の限界があります。ただし、書き込みを分散する仕組みもあるため、容量がいっぱいになると必ずチップが壊れる、というわけではありません。
二つ目は、長年使っている端末ほど、バックアップを大切にすることです。
古い端末だから必ず壊れるわけではありませんが、故障してからでは、大切なデータを取り戻せない場合があります。写真や連絡先、仕事の資料などは、端末だけに保存せず、日頃から別の場所にもバックアップしておきましょう。
もし突然リカバリーモードになり、データを残したい場合は、むやみに復元を繰り返す前にご相談ください。「更新」と「復元」は異なり、「復元」を実行すると端末内のデータは消去されます。
修理でできる限りのことは尽くします。それでも救えないデータがあるからこそ、正常に動いているうちのバックアップが大切です。